海外子女というのは、全国に存在しているわけですが、ドイツから帰ってきた帰国子女にとって、教育はどのようなものだったかということは気になるところです。
帰国子女から見た場合、日本の教育との比較をおこないますと、ドイツでは学校の授業において、政治に関するさまざまなディスカッションをすることがあり、一種のカルチャーショックを受けることがあります。
と言いますのも、日本と違って、学校の授業で政治に関する話をすることはタブーでもなんでもありませんので、ディスカッションの授業に政治のことが語られるというのも不思議ではありませんし、選挙権が与えられる年齢になるまえに、学校の授業で選挙権についての知識を学ぶということは当たり前だという実態があるわけです。
つまり、帰国子女にとっては、日本の学校でおこなわれる授業内容とのギャップを見せつけられるわけですが、海外子女にしてみればこのようなことは日常茶飯事ですから、とくに驚くということはないでしょう。それよりも、学校の授業で生徒同士が、お互いにディスカッションするということも日本ではあり得ないことですから、まずその授業内容に戸惑うということは避けられないわけです。